みなさんこんにちは。
萌えライターのたくにゃんです。
今日は、オタクなら是非マスターしておきたい!アイドルライブでの「コール」についてお話ししたいと思います。
- コールはアイドルちゃんの応援の定番
- 【レベル1】即マスター可能!ノリで今すぐできるレベル
- 【レベル2】若干練習が必要 でも慣れればマスターできる
- 【レベル3】練習だけでは通用しない!魂を込めてコールすべし!
- そもそもコールって誰が始めたの?
- コールはうるさい?迷惑?
コールはアイドルちゃんの応援の定番
アイドルライブでよく耳にする、ファンが熱い声援を送るときのメッセージ。それがコールです。
曲中の掛け声として使用しやすいようなセリフとなっており、ファンみんなでアイドルちゃんに熱いエールを贈ることで、会場全体に一体感が生まれる、そんな素敵なフレーズです。
また最近ではライブステージのメニューが用意されているメイドカフェやコンカフェも増えてきており、そうした場面でもコールは使用されます。
しかし、ライブ初心者の方はコールをしたくても何て叫べばいいかわからないはず。それが故、周りについていけなかったり、また周りのオタクが「何叫んでるんだろ?」と戸惑うこともあるかと思います。
そこで今回はアイドルライブがより楽しくなるよう、コールの基礎を紹介したいと思います。
尚、コールといってもいろいろあるので、今回は私の独断と偏見により、難易度別にレベル1~レベル3と分類させていただきました。
まずは簡単そうなものからマスターしていきましょう。
※現在、新型コロナウィルス感染防止のため、コールを禁止しているライブがほとんどです。また、その他の事情(詳しくは記事内で解説)によってコールを禁止している場合もございます。
コールを禁止している場では絶対にコールはしないで下さい!
【レベル1】即マスター可能!ノリで今すぐできるレベル
コールというと、何かコアなオタクのみで共有されるマニアックな概念のように聞こえますが、要は「掛け声」です。なので、原則として演奏中に叫ぶことができるような、内容としては言いやすいものがほとんどです。
(とはいっても、言語的に少し特殊なものもございますが・・・)
覚えやすくて掛け声らしい、そして短めのフレーズとなっているものはレベル1に分類しました。よく使われるものに以下のものがあります。
“はいっ!せ~の~はいかわいい!”
曲の合間に使われる。内容的にもコールの中ではいちばん易しい。
“お前が一番!お前が一番!お~れ~の~ (アイドルちゃんのおなまえ)”
解りやすくてより掛け声らしい。「お~れの!おれの!」と、曲の部分によって変えることもある。
“超絶かわいいよ! (アイドルちゃんのおなまえ)”
「超絶」という言葉を持ちることで、一番最初のものよりメッセージ性は強い
“イエッタイガー! ファイボワイパー!!”
地下アイドルの応援が発祥のコール。イエッタイガー!は「イエス!タイガー!(Yes! Tiger!)」が崩れたもの。ファイボワイパー!は「飛、除去」という意味。
(なぜタイガー (虎)なのか等はレベル2にて解説。)
概ねノリで叫ぶことができそうな内容だと思います。
盛り上がってきて、「よし!叫んでみよう!!」ぐらいの時に思い切ってみる内容として丁度いいかもしれません。
【レベル2】若干練習が必要 でも慣れればマスターできる
レベル2ではMIXというものについて紹介します。
MIXというのは、EVEL(エベル)という5人グループの方達が、1992年ごろからハードロックのコンサート等で気持ちが高ぶった際に叫んだ言葉が由来とされるものです。
これには3か国語のバージョンがあります。それぞれみていきましょう。
♥日本語♥
虎 (とら)!
火 (ひ)!
人造 (じんぞう)!
繊維 (せんい)!
海女 (あま)!
振動 (しんどう)!
化繊 (かせん)!
飛 (とび)!
除去 (じょきょ)!
♥英語♥
タイガー!
ファイヤー!
サイバー!
ファイバー!
ダイバー!
バイバー!
ジャージャー!
ファイボー!
ワイパー!
♥アイヌ語♥
チャペ!
アペ!
カラ!
キナ!
ララ!
トゥスケ!
ミョーホントゥスケ!
一見、なんの脈絡もない単語を並べているだけのようにみえますが、一応意味はあるようです。具体的には解っていないのですが、EVELの方達の日常生活や旅行の際に見たものが関係しているとのこと。
例えば日本語の「飛」は英語だと「ファイボー」となっていますが、これは飛行機を意味しており、千歳空港と羽田を結ぶJAL503便のことだといわれています。503の5 (Five) と0を(オー)と読んでファイブ・オー → ファイボーとなったようです。
またアイヌ語バージョンがあるのも、EVELのメンバーが北海道在住だからではないか?と推測されます。
(アイヌ民族は17世紀~19世紀まで、北海道の蝦夷ヶ島に先住していました。)
【レベル3】練習だけでは通用しない!魂を込めてコールすべし!
レベル3のコールは少し長いのに加えてメッセージ性の高いものとなるため、それなりに気持ちが重要となってきます。
「口上」と呼ばれるこのコールは、推しに対する熱い思いこそ必要不可欠です。
代表的な口上を2つ紹介します。
♥ガチ恋口上♥
言いたいことがあるんだよ!
やっぱり[アイドルちゃんのおなまえ]かわいいよ!
好き!好き!大好き!やっぱ好き!
やっと見つけたお姫様!
俺が生まれてきた理由!
それは、○○に出会うため!
俺と、一緒に人生歩もう!世界で1番愛してる!
ア・イ・シ・テ・ル!
♥ビスマルク口上♥
高まるよ!高まるよ!高まる低まるビスマルク!
シジマール!アルシンド!カズダンス!
ニーハイ!オーハイ!缶チューハイ!
ウーロンハイ!ナチュラルハイ!アイ・キャン・フライ!
どちらも思い切った内容となっていますが、特に「ガチ恋口上」は強烈な内容ではないでしょうか?
これまでよりも更に「好き」というメッセージ性が強いため、このコールが打てたら強いのは確か。
ライブでも定番ですので、練習してみる価値はあると思います。
そもそもコールって誰が始めたの?
アイドルライブのコールの起源は、昭和の時代までさかのぼります。
70年代前半、当時からアイドルちゃんへのストーカー行為などは多発しており、問題視されていました。
そこで、そうした被害からアイドルちゃん達を守る有志、通称「親衛隊」なるものが立ち上がりました。
実はコールをはじめたのも、この親衛隊と呼ばれる人たちだといわれています。
親衛隊によるコール活動はある程度体系化されていました。
親衛隊幹部取り締まりのもと、コール内容を記載したカードの配布、比谷公園や明治公園、代々木公園などでのコール練習の実施が行われたそうです。
親衛隊の活動は紳士的であったため、事務所からも歓迎されていましたが、活動のエスカレートにより親衛隊同士のトラブルなども引きおこるようになりました。
そうした競合の解決のため、「関東親衛隊連合」が結成され、それ以降は親衛隊の結成は許可制となりました。
しかしその後、アイドルファンのスタイルも団体性から個人的に応援するというスタイルへと移行し、90年代には親衛隊は自然消滅となりました。
ちなみに、ライブではサイリウムやキンブレなどでアイドルちゃんを応援しますが、こうした応援アイテムも、親衛隊が装備していた警棒が発祥と言われています。
コールはうるさい?迷惑?
これもしばし言われていることなのですが、「コールがうるさくてアイドルちゃんの曲が聞けない」と、コール自体が問題視されることもあります。
確かに、ライブはアイドルちゃんが歌っている曲がメインですから、それがコールで楽しめないともなると、本末転倒ですね。
実際、コールが原因によるライブでのトラブルを回避するため、コールを禁止しているライブもあるようです。
その反面、アイドルちゃんから「この曲のここで、このコールをしてほしい」と、コールをお願いされることもあります。
では、コールはしないほうがいいのでしょうか?それとも、してもいいのでしょうか?
例えばアイドルちゃんの曲をCDで聴くにしても、プレーヤーの音量全開でイヤホンで聞くと耳を傷めてしまいます。
コールも同じこと。
いくら声が大きくても、タイミングなどを考えずに打ってしまうと台無しです。
要は「何事も適度に」ということですね。
コールは、あくまで「楽しくする」ためのもの。
全力でコールをして、アイドルちゃんを応援したいという気持ちは素敵です。
だけど、その気持ちの向け方や表し方を間違ってしまっては逆効果。
故にコールはただ叫べばいいというものではなく、どうしたらその場が盛り上がるかという「工夫」のためにこそすべきなのですね。
「この場を楽しみ切ろう!」
そうした気持ちで応援すれば、アイドルちゃんにも、他のオタクさんにも優しい「愛のあるコール」ができるはず。
皆さんも是非「楽しむためのコール」をマスターしてください。